カラフルな時代と社会

jyuden現代社会において、「色」はますます重要な情報伝達手段になっています。

昨今のパソコンの普及で、誰でも自由に簡単に「色」を扱えるようになりました。また、印刷技術の発達でさまざまなものがカラーになったり、電光掲示板も多色のものが増え、操作画面や家電製品などのパイロットランプも多色が用いられています。

さらに公共施設や展示施設などにおいてもテーマごとに色分けされていたり、誘導サインや路線図・時刻表などもさまざまな色が線や文字で使われています。まさに現代の色彩環境はとてもカラフルになっています。

ところが、これらの色使いは一般の色覚の人の見え方だけを考えて作られている場合がほとんどで、色弱者が情報を読み取れずに不便を感じるケースが見逃されています。

カラーユニバーサルデザインという概念

多様な色覚を持つさまざまな人に配慮して、なるべく全ての情報が正確に伝わるように利用者側の視点に立って作られたデザインを、「カラーユニバーサルデザイン」といいます。

一方で、今まで色弱者や社会に対し、正しい情報や適切なアドバイスがされてきたとは言えません。行政・教育機関・公共機関・企業等の社会全般に対して、色弱に関するさまざまな情報をお伝えし理解を広める活動も包括して「カラーユニバーサルデザイン」と考えています。

色弱者はどれ位の人数か

miekata_chigai日本人男性の20人に1人(5%)、女性の500人に1人(0.2%)、日本全体では300万人以上いるとされています。世界では2億人を超える人数で、AB型の血液型の男性の頻度に匹敵する人数です。

北海道で約14.2万人、札幌市で約4.6万人にもなり、その数は一般的にあまり知られていませんでした。

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