CUDo! 2023 トークセッション(1)
10/7土曜日 午後2時から「尻ミッター不二夫」として業界での人気者、林不二夫さんをお招きして、北海道CUDOの栗田がお相手いたしました。
不二夫さんご自身も色弱の診断を受け、鉄道会社勤務を諦めた過去があります。その後「うつ」になり体を動かすことで乗り越えた。また、最近では前立腺がんが見つかり治療中です。
栗田も色弱のために希望の大学に行けなかった過去があり、また最近では前立腺がんが見つかり治療中です。おんなじですネ。
★色弱から学んだこと
不二夫さん:
色覚検査の時に受けた疎外感は未だに昨日の事のように思い出す。幸いにも日常生活には支障がなかったのが、夢であった鉄道会社勤務は「色弱」が原因でできなかったのがショック。ただ色弱で就職できなかった為、大学へ進学できたのは自分は幸運だなと感じた。
栗田:
色弱であることは兄もそうだったので、それほどのショックはありませんでした。ただ、色弱であることで【受験不可】とする大学があるというのがショックでした。その後の人生は紆余曲折で、まあまあ楽しい人生を送らせていただいています。
不二夫さん:
★うつから学んだこと:
個人的な意見ではあるが世の中で1番不幸な人間だと感じ続けてしまうのがウツだと思う。世の中に必要ない⇒それならいない方がよい。と、いつも自分を責めていた。運動によって克服した時に自分よりもっと大変なのに頑張っている人がいる。まだまだ生きて、人のお役にたてる自分になれた事は大きい。
◎色弱は治らない。うつは治る。この差は大きいかもしれない。
★前立腺がんから学んだこと
ウツは自分が「死にたい」と思っていたがガンは「死にたくないのに死ぬかも」という不安な気持ちが大きい。ガンになる前と後では気持ちの置所が変わった。常に未来を見据えて行動していた自分は、ガンを罹患して以降、過去でも未来でもない「今を生きる事」「今を楽しむ事」が最も価値があるのだ!と思うようになった。そして周りからは「楽しそうに生きてるね」と言われることが多くなった。
栗田: 色弱のサルの例では「暗いところでは、色弱のサルのほうが擬態している昆虫を捕るのが得意」という研究結果がある。これは私にはとっても衝撃でした。つまり、色弱のサルがある割合遺伝子として残っていることで【種】として生き残りやすくなる。ここからは仮説ですが「物陰に隠れている天敵を発見するのは色弱のサルが一番」かも知れない。少数派が存在する意義のようなものは確実にあると思う。また、ケガとかガンとかは不二夫さんのおっしゃる通り「今の大切さ」をしっかりと教えてくれたと思う。
こんな考え方ができるようになったのも「色弱のおかげ、ガンのおかげ」なのかも知れない。
皆さん。熱心に聴いてくださり、ありがとうございました。文責:栗田